チェンソーマンはえげつない?第1話で借金まみれのデンジとポチタがみる夢とは?

 

唐突ですが・・・

『週刊少年ジャンプ』2019年1号より連載中、鬼才藤本タツキの送る話題作『チェンソーマン』がえげつないです!

 

悪魔と呼ばれる存在が蔓延る世界で、借金まみれの主人公デンジは相棒ポチタと共にデビルハンターとして悪魔を退治していく!


と言うと、
ややありきたりに聞こえますが、この作品本当にジャンプで連載しているの?と疑わしく思うほど異色です。

 

藤本タツキ先生と言えば、ジャンプ+で連載していた『ファイアパンチ』がSNS上でバズり話題を呼びましたが、そのあまりにえげつなく生々しい人間描写と独特の感性は本作でも遺憾無く発揮されています。

 

デンジとポチタの関係。
借金返済のための命懸けの日々。
最底辺の生活の中で彼は何を思うのでしょうか。

そして、チェンソーマンの誕生の秘密にも迫ります!

 

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デンジが背負っている借金とは?

 

 

主人公であるデンジは何ら高尚な理由などなくデビルハンターをしています。

 

借金返済

 

理由はたったそれだけです。

 

借金は死んだ父親の残したもので、物語開始時点で3804万円


通貨価値は私たちの暮らす現代と変わりないでしょう。


母はすでに病気で他界し、未成年のデンジは身寄りもなく独りきり。


たとえば、友の仇とか、世界を守るとか、高尚な理由を持つ余裕なんて彼にはまったくないのです。


命懸けの分、上手くやればリターンの大きい仕事、それがデビルハンター。


やるせなくなるくらい現実も現実な理由で彼は戦っています。

 

デンジは今までいくら返せた?

 

⚫︎腎臓 120万円
⚫︎右目 30万円
⚫︎睾丸 10万
(片方)

デンジが借金返済のために売ったものです。

 

そのほか生活のために「木ィ切って」月収6万円


デビルハンターの仕事は獲物にもよりますが大体30万円だそうです。


借金取立人のタバコの吸い殻を食べて100円?

 

そこから月々の借金と利子、仕事の仲介手数料やら水道光熱費を引き、デンジの手もとに残った金額は1800円

 

「ポチタ…今日のメシ食パン1枚だぜ」

 

デンジの切ないセリフに胸が痛みます・・・

 

デンジは借金を返せるのでしょうか?

 

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デンジとポチタの出会い

 

デンジの相棒ポチタはチェンソーの悪魔です。


この世界で言う悪魔とは、私たちのイメージする通り人間に害を為す生き物になります。


だからデビルハンターという職まであるわけですが、ポチタは人間であるデンジと生活を送っています。


これも理由は単純で、生きるためです。

 

膨大な額の借金を残して自殺した父のために、デンジは体を売って死ぬしかない状態に陥っていました。


そこに現れたポチタも瀕死の重症を負った状態。


2人は生き残るために契約を交わし、デビルハンターとして共に生きていく選択をします。

 

デンジとポチタの夢とは?

 

 

契約を交わしたデンジとポチタですが、第1話終盤で殺されてしまいます。

 

デンジに仕事を斡旋していた借金の取立人が、力を求めて悪魔と契約した結果乗っ取られてしまったためです。


多くの悪魔にとってデビルハンターは害悪でしかないので、デンジはポチタもろとも四肢をバラバラにされてゴミ箱に捨てられます。


死ぬ間際、ポチタを抱きながらデンジは思います。

 

「普通の生活を夢に見るだけでよかったのに」

 

この夢とは、比喩ではなく、眠ってみる夢のことです。


「食パンにジャム塗って、ポチタと食って、女とイチャイチャしたりして、一緒の部屋でゲームして…抱かれながら眠るんだ…」


そんな一瞬を、将来なんて非現実的なところではなく、今日見る夢に託していたのがデンジでした。

 

しかし、ポチタはデンジのもうひとつの夢のことを考えていました。


それは、デンジが死んだあと、その体をポチタに譲るというものです。

 

悪魔には死んだ人間の体を乗っ取れるヤツがいるらしい。
ポチタにそれができるのなら、自分の体で普通の暮らしをして、普通に死んでほしい。

デンジのもうひとつの夢。

というより、ポチタとの約束だったのだと思います。


この夢の末路はある意味王道の展開になります。


ポチタは約束を破って、デンジの体を乗っ取るのではなく、逆に自分の心臓をデンジに与え蘇らせました。


チェンソーマンとして生まれ変わったデンジは、悪魔を倒し、ポチタの心臓を胸に抱え新たな人生を切り拓いていきます。

 

チェンソーマンはえげつない?

 

 

 

えげつない

藤本タツキの作品を読んでいつも思うのがこれです。

 

【えげつない】( 形 )
① 度を過ごして露骨に表現するさま。露骨で、いやらしい。
② やり方に思いやりや人情味がない。情け容赦もない。  (出典:三省堂)

 

まさにこれ。


酷い、あんまりだと打ちのめされるのです。


デンジの生い立ちやポチタとのドラマは筋書きとして見るとよくあります。
なのに藤本タツキにしか描けないと感じるのは徹底しているからでしょう。

 

親が死んでひとりになるってどういうこと?
お金がないってどんな状態?
お腹が空いても食べるものがないときの気持ちは?

 

フィクションの世界では「なんとなく」「なあなあ」に流されがちなすべての現実を徹底して冷酷に描いていくのです。これがキツい。

 

この作品には悪魔が出てきます。


ビジュアルもグロテスクで恐ろしければ、やることもまさしく悪魔です。


ですが、1話でもっとも怖いと感じたのは借金の取立をしているヤクザでした。
良い人ではないのですがもの凄く悪人にも見えない。そのバランス感覚が気持ち悪い。

 

ぜひ『チェンソーマン』のえげつなさを体感していただきたいです。
読めば一発でわかりますよ。

 

 

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