老後の生活費で持ち家の場合はいくら必要?メリットとデメリットは?

老後の生活費で持ち家の場合はいくら必要?メリットとデメリットは?

老後にかかる生活費で持ち家の場合は、いったいいくら必要なのでしょうか?

持ち家があるといえば、とても有利なことばかりのような気がしますが、有益なことばかりなのでしょうか?

持ち家を持っていることが老後の生活費に対してメリットとなること、また、デメリットになることについてまとめてみました。

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「老後の生活費」平均はいくら?

老後の生活費で持ち家の場合はいくら必要?メリットとデメリットは?

 

老後の生活費にいくら必要なのかって、とても気になりますよね。

そこで、今の高齢者がどのような生活費の使い方をしているのかを調べている調査としては、総務省統計局が行った家計調査があります。

その調査をもとに夫婦二人世帯の場合と一人暮らし世帯の場合の生活費の平均値についてまとめてみましたので、ご紹介をいたします。

 

「老後の生活費」夫婦二人の場合は25万円

こちらは総務省統計局が2018年に行った家計調査の結果をもとをまとめて作成しました。

この結果によると、老後の生活費の夫婦世帯の平均的な支出金額は、月額の合計で約26万円となっています。

26万円って高いと感じたのは私だけでしょうか?

みなさんはどう思われましたか?

この内訳についての話題は、また別の機会にお話しするとして、今回は「老後の持ち家での生活費について」ということがテーマですので、まずは住居費を確認してみます。

住居にかかる費用は「14,604円」となっています。

これは反対に安いと思いますが・・・

総務省統計局が行った調査では、持ち家であるか?賃貸なのか?という項目はなく、特に分類されることなく調査がされているようです。

そのため、住居に関していえば、月額数十万円もの高額な家賃を払っている高齢者もいれば、もともと、先祖が建てた家に住んでいて家賃がかからない高齢者までいての平均です。

そのため、平均値としての値が出ていますので「14,604円」という低い値が出ていました。

しかし、持ち家の場合はこの費用がいりませんので、上記の総額259,548円から住居費の14,604円を引いた244,944円となりますので、月額約25万円が夫婦二人暮らしで持ち家の場合の生活費の平均ということになります。

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「老後の生活費」一人暮らしの場合は15万円

この表も前出の総務省統計局が行った家計調査を基に作成した老後の一人暮らしの老後の生活費の平均的な支出金額をまとめたものです。

この表によりますと老後で一人暮らしの場合の平均的な支出金額は約15万円となっています。

この中で住居費は「18,518円」と低めの金額になっていますが、これは前出の老後の夫婦の生活費と同じく、持ち家か賃貸かを分けることなく調査されたため、このような金額となっています。

仮にマンションや一戸建ての賃貸物件に住んでいる場合は、安く見積もっても4万円程度の家賃が毎月かかることになります。

そのため、老後の一人暮らしの生活費で賃貸物件に住んでいる場合は、住居費にかかる平均的的な支出よりも約2万円ほど出費が増えますので、ひと月あたり約17万円以上の生活費が必要となることが考えられます。

しかし、老後の一人暮らしの生活費で持ち家の場合、家賃がかかりませんので、上記の表から住居費の分を引いた13万円が老後の一人暮らしの場合の平均的な生活費となります。

持ち家があることのデメリットは?

これまでみてきたように、持ち家の場合、夫婦二人世帯にしろ、一人暮らし世帯の場合であっても家賃がかからない分、生活に必要な支出が少なくなる傾向にあります。

しかし、確かに家賃はかからず生活費も抑えられていいことづくめのような気がしますが、そう世の中は甘いものではなく、いいことばかりではないようです。

持ち家であるがために負担がかかるある場合もあるようでして、そのデメリットについて紹介をしていきましょう。

リフォーム費用がかかる

家に使われている建材、材木や金具、タイルやブロックなどの基礎的なものから屋根瓦や壁材などの外回り、そして水まわりなど、家を構成している建築材料はどれも劣化をしてきます。

そのため、一戸建てもマンションも建築年数がたってしまうと、いろいろな所がどうしてもリフォームが必要となってくるため、リフォーム費用がかかってしまいます。

例えば、お風呂やキッチンといった水まわりのリフォームを全面的に行った場合、一般的に160万円から240万円がかかってしまうとのことです。

また、一戸建ての場合、新築から年数がたってしまうと、どうしても外壁や屋根瓦の劣化が進んでしまい、リフォームをしないといけなくなります。

外壁や屋根瓦のリフォームを行った場合、平均的な工事費としては約120万から160万円ほどの出費が必要になるようです。

このような不動産を維持するための補修費などの経費が持ち家の場合かかってしまうのです。

税金や保険などの費用がかかる

持ち家 税金 保険 デメリット

持ち家、つまり不動産を持っていると必ず必要になってくるのが固定資産税。

自分が持っている土地を建物に対して税金がかかってしまいます。

マンションであっても持ち分に応じて土地の税金がかかりますので、一戸建てであってもマンションであっても固定資産税はかかってしまいます。

固定資産税は、土地の評価額によって異なりますが、一般的に都会など利便性が高いところのほうが高い傾向にあります。

土地や建物の評価が高ければ高いほど、固定資産税が高くなるということになります。

また、持ち家を持っているとこのような税金のほかに火災保険や地震保険の支払いも発生します。

もし火災保険に入っていないと、もしも火事になった時に家は焼けてしまって住めない状態なのにローンだけ残ってしまうといった最悪な状況になってしまうことが起こります。

また、火事の時だけでなく、台風や大雨などで家の壁が壊れたり、ガラスが割れたりしたときや大雨で浸水した時などに補償を受けられずにすべて自腹で修理をしないといけなくなります。

そのため、持ち家がある場合、火災保険に入っておく必要性は高いと思われますので、保険料の支払いが発生します。

保険料は建物の構造や規模、補償を建物だけにするのか?それとも、家財道具まで保証の範囲に含めるのか?含めるのであればどのくらいの補償額にするのか?によって保険料が異なりますので、保険代理店などに相談して必要な範囲の保険にしておいたほうがよいようです。

いずれにしても、大切な持ち家を守るためにはそれなりの費用がかかるようです。

持ち家があることのメリットは?

持ち家があることでのデメリットについてばかりお話ししましたので、まるで、家を持っていることが不利なような印象を持たれたかもしれません。

しかし、持ち家を持つことは不利なことだけではなく、老後の生活費を支えるうえで、とってもいい面もあります。

これからは持ち家を持っていることでのメリットとして、老後の生活費を捻出できる様々な取り組みや制度などについてご紹介をさせていただきます。

売却

持ち家の不動産としての価値によりますが、まずは持ち家は売却をすることができます。

持ち家の立っている地域や利便性、建築年数、また、一戸建てで土地を持っているのならば、土地の路線価などによって売却金額は異なりますが売却することでまとまった現金を手に入れることができます。

持ち家を相続する人がいない場合で、食事などが付いている施設に入ろうと思っている方は老後の生活費のために売却をして現金化しておくといいかもしれません。

いよいよ施設に入るときになって、持ち家を売却しようとしても、認知症などで判断能力が低下している場合には成年後見人を選任しないといけないなど、面倒な手続きをする必要が出てきますので、早めに検討をしておいたほうがいいかもしれません。

リバースモゲージ

リバースモゲージとは、持ち家を担保にお金を借りることができる制度です。

この制度は一部の銀行や信用金庫が窓口となって受け付けており、借主が亡くなった後に持ち家を売却することで、借金が返済されることになっています。

そのため、借主が亡くなるまで借りた金額の元本を返却する必要ありませんし、そのまま持ち家に住み続けることができます。

しかし、亡くなった後には必ず持ち家は売却されますので、相続人にはきちんと伝えておく必要があります。

不動産担保型生活資金貸付制度

全国の都道府県にある社会福祉協議会が、土地の評価額を参考に持ち家の土地などの不動産を担保に金銭の貸付を行っている制度です。

貸付を受けるためには以下の条件を満たす必要があります。

・土地の評価額が1000万円以上
・貸付総額は土地評価額の7割程度
・生活資金として毎月30万円を限度に貸付
・借主が65歳以上の住民税非課税世帯
・推定相続人から1名の連帯保証人が必要

となっていますので、ちょっと利用にはハードルが高いかもしれません。

セール・アンド・リースバック

前出のリバースモゲージは亡くなった後に売ることを前提としてお金を借りる制度でしたが、この「セール・アンド・リースバック」は一旦持ち家を売却して、買い主に賃料を払って売却した家を借りて住むという制度です。

そのため、持ち家を売却した後でもそのまま住み続けることが可能です。

しかし、賃料が高くなってしまうことと、必ずしも長期間にわたり借りられる保証がないなどのデメリットもあります。

詳しくは「セール・アンド・リースバック」を取り扱っている不動産屋に見積もりを取る必要がありますが、約10年くらいで賃料と売買金額のバランスが取れている家賃設定になっていることが多いようです。

「老後の生活費」持ち家の場合のまとめ

老後の夫婦世帯、単身一人暮らしの世帯での平均的な生活費をみてみると、年金だけでは心もとない状況があります。

老後の生活費で持ち家の場合についてみてきましたが、持ち家だからこそかかる経費もあり、負担が重たい場合もあるようです。

しかし、「負担が重い=資産価値がある」とも言えます。

そのため、今回ご紹介した持ち家を生活費に変える方法などをうまく活用することで老後にゆとりのある生活を送ることができることと思います。

当然、持ち家などの不動産を相続する人がいない、もしくは相続しないということが前提となりますが、自分が建てた持ち家ですからご自分のために使うのもよろしいのではないかと思うのですが・・・

みなさまは、どのようにお考えでしょうか?

いずれにしても老後の生活は、できるだけ身軽にしてシンプルな生活を送ることがとても大切になってくると思われます。

老後にゆとりのある生活を送るためには、老後を迎えている方も、これから老後を迎える方もご自身の生活をシンプルにするための取り組みが必要なのかもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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