筋ジスの生徒が通学バスで窒息死!救急車到着までにできることは?

宮城県立名取支援学校高等部の生徒が17日に通学中の通学バスの中で窒息死をしたとのことです。

亡くなった生徒は難病の「先天性筋ジストロフィー」の疾患があり、たんがのどに詰まって窒息した模様です。

通学バスの中には生徒たちの様子を見守るための保安員が同乗をしていましたが、生徒の異変に気が付いた保安員が救急車を呼ぶまでに分かかったとのことです。

確かに16分は時間がかかりすぎです。
すぐに通報していれば・・・

救急車が到着するまでにできることがあったのでは?

と気になりましたので、調べてみました。

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特別支援学校の通学バスで何が起きていた?

死亡した生徒は「先天性筋ジストロフィー」という病気のため、移動も車いすで移動をしていたと思われます。

そのため、通学には車いすのまま乗れるバスで通学をしていたものと思われます。

当日の動きを確認してみましょう。

17日午前8時21分
通学バスに同乗していた保安員が生徒の異変に気がつきます。

おかしいと思った保安員は生徒に呼びかけてみたところ反応が悪かったため、学校に連絡。

8時37分
学校の指示を受けた保安員が救急車を呼ぶために119番通報

保安員が救急要請をしたのは、最初に生徒の異変に気が付いて16分後のことでした。

8時50分
救急車が到着。救急隊員が生徒の心肺停止状態を確認。

その後、死亡が確認されています。

学校側は亡くなった生徒は10年間バス通学をしていたそうですが、窒息することは想定をしていなかったとのことです。

しかし、生徒は学校にいる昼間の時間だけでも一日に3回ほど、たんの吸引など医療的ケアが必要な状態だったようですが、はたして、移動中に窒息のリスクがなかったのか疑問です。

先天性筋ジストロフィーとは?

筋ジストロフィーとは筋肉が徐々に衰えてくる病気ですが、今回亡くなった生徒は「先天性筋ジストロフィー」とのことでした。

先天性筋ジストロフィーとは、染色体の異常によって筋ジストロフィーの症状が出る病気であり、手足の筋肉だけではなく、ものを食べたり飲みこんだりする力がうまれながらに弱っている状態とのことです。

そのため、胃ろうといわれる胃に直接栄養を送る処置であったり、たんの吸引などの医療的な処置が常に必要な状況であり、リスクは高かったようです。

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カーラーの救命曲線

みなさんは「カーラーの救命曲線」というのを耳にしたことはありますでしょうか?

上の図は「カーラーの救命曲線」といわれるもので心臓や呼吸が止まってからの時間と死亡率との関係性を表した表となっています。

例えば、心臓が止まった場合
心停止後約3分で死亡率が50%5分以上となるとほぼ100%が死に至ります。

同じように呼吸が停止した場合をみてみると
呼吸が停止して約10分で50%の死亡率約20分以上となるとほぼ100%が死亡するとなったいます。

今回のケースでは、異変に気が付いてから救急隊員が到着するまで約30分経っていますので、生存率は低かったと思えます。

しかし、救急隊が到着するまでに少しでも生存率を上げるために何かできることがあるのではないのかと思い調べてみました。

救急車が到着するまでにできること

今回のケースでは残念ながら、救急隊員が到着するまでに時間がかかってしまいました、が、もし、自分が救急車を呼ぶ必要がある場面に遭遇した時のことを考えてみましょう。

目の前で人が倒れている、家族が倒れた・・・

そんな場面に遭遇したら、まずは迷わず、119番に通報しましょう。

しかし、日本では救急車が到着するまでに平均約8分かかるといわれていますが、もっと時間がかかることもあると思います。

先ほどの「カーラーの救命曲線」では8分経つと

心臓が止まった場合は死亡率100%、呼吸が止まった場合は約25%の死亡率となっています。

呼吸が停止して8分で25%だったら、助かりそうな気がしないでもないですが、わずか2分後の10分が経過すると死亡率は急激に50%と死亡率は一気に倍になってしまいます。

つまり、1分の違いで死亡率が左右されてしまうため、一瞬の判断がとても大切なのです。

そのため、救急車が到着するまでに少しでも生存率を上げるために

本人の意識や自力での呼吸がない場合には、胸を5cmほど沈むように強く1分間に100から120回ほどのリズムで早く押す「胸骨圧迫」という救命法を行うことが必要です。

これを一次救命と言いますが、この一次救命がおこなわれると、おこわれないとではその後の生存率はかなり変わってきます。

また、必要であれば「AED」を使用してください。

「AED」を開け、中にある絵と同じ位置にパッドをはり、電源を入れると自動で電流を流す必要があるかを判断します。あとは、AEDの音声に従って動けば大丈夫です。

AEDは公共の場所や店舗などに常設してありますので、日ごろから場所を意識していることが大切です。

このように文字で書いても、わかりづらいですし、とっさの時にはなかなか体が動かないものです。

私も経験があるのですが、救急車を呼ぶため119番通報したあと、電話口で次に何をすればいいのか指示をしてくれます。そのため、あわてずに救急隊員が到着するまで、電話の指示に従って一次救命をすることで、命をつなぐことができるかもしれません。

まとめ

特別支援学校の生徒が通学中に窒息し、救急車を呼ぶまでに時間がかかった件について調べてみました。

もしも・・の話は辛いですが、緊急マニュアルが徹底されていて、早く救急車を呼んでいれば、早い段階で一次救命がなされていればと悔やまれます。

しかし、救急車を呼ぶことは特別なことではなく、日常の生活のなかで出会う可能性がある出来事です。

そのため、日ごろからAEDの場所を気にしておく、救命法を学ぶ機会があれば参加しておくことが重要です。

やはり、知っていると知らないとでは、いざという時に動きが変わってきます。
何かの機会に目にしておくことが大切だと思いました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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