「空挺ドラゴンズ」の龍(オロチ)の種類と利用方法にはどんなものがあるの?

「空挺ドラゴンズ」に出てくる龍はどんな種類や利用方法があるの?

 

空挺ドラゴンズと言えば龍(オロチ)を取るお話です!


しかし、その龍(オロチ)の姿は全部同じではなく、いろいろな種類があり、作者本人いわく海洋生物をイメージしているとインタビューで語っています。


姿は実に多様で、ナメクジみたいな形の龍(オロチ)もいれば、5巻から6巻にかけて登場する、クラーケンと呼ばれる傘を開いたような龍もいます。


では、龍にはどんな種類や利用方法があるんでしょうか?

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龍(オロチ)の種類はどれだけあるの?

龍にも、首が長いものもいれば、羽を使って光線を出すタイプもいます。
まさに十人十色と言いますが、作者が海洋生物をイメージしているので、海洋生物の影響はあると思います。

クジラのような大きな口の龍

1巻の2話に出てくる龍です。

ミカは、匂いなのか見た目なのか「良い油がとれる」と判断しています。

大きな口にクジラのようた巨躯の龍で、結局、ミカに仕留められます。

小型の龍

1巻の2話に登場します。

タキタがクィン・ザザ号にて偶然見かけ、捕獲される龍です。

小型とはいえ、どちらかといえば「西洋の竜(ドラゴン)」を小さくしたような印象です。

最後には「悪魔風」という料理にされてミカに食べられます。

実はこの龍は、かなりの高額で取引されていたようなのですが、ミカはそのことを知らないままのようですね。

 

触手が生えている龍

3巻の13話に登場します。

タキタが船から落ちてしまったときに出会った龍です。

現実世界の紙コップを逆さまにして、その部分が頭だとすれば、頭から下は触手が伸びている龍です。

親はタコのように太く多数の触手が生え、子供は触手が一本なのが特徴です。

この子供の触手が生えている龍は、最終的には食われずに、タキタの手によって群れに帰ります。

幻の龍

作中では、7巻に「幻の龍」として登場しています。

噂によれば、「肉質は柔らかくて、脂の質は良く、味は濃くて天にも昇る至極の一品」だと言いますが、その龍の棲む場所はとても深い「魔の谷」だと言います。


どれをとっても、同じ形の龍はいません。
4巻で出てくる「船喰いの龍」には「婚姻色」という、鳥にも見られる特徴があります。
現実にいる生物の現象や性質を上手く取り入れ、まるで実在する生き物のように描く様は、まさに博識!
作者の見識の広さには驚きます。

とある漫画家はこんな名セリフを言っています。
「人間は小さな嘘は信じないけど、大きな嘘は信じる」
また、ある児童文学の作品では、登場人物がこんなことを言います。
「嘘には本物を混ぜてしまえば、嘘はより現実味を増す」
つまり、よりリアリティを求めるのなら、作品内に現実のことを大きく盛り込むのが一番なのです。

龍(オロチ)にはどのような利用方法があるの?

 

龍を捕る理由には単に賞金を取るだけではなく、龍の用途が多岐にわたっているとのこととですが、実際にはどのような利用方法があるのかについてみていきたいと思います。

 

龍の油


1巻では料理人ヨシが、「油は皮から搾油するけど、食用にも灯火にも使える」と言っています。
またその場面では、新人タキタが「食べきれなかったら燻製、干物、塩漬けなどもいいですよ」と発言しています。
利用方法には、現代日本でも通用する用語なので、わかりやすいですね。
それに、作品内での表現も素人にもわかりやすく、するすると読めます。
先ほどのヨシとタキタの発言も、「空挺ドラゴンズ」という世界を知らずとも、「空挺ドラゴンズ」を簡単に知れる重要なシーンですね。
また龍の部位も、大きさや形によって有る無しもあるそうなので、「今回はこの部位はない」ということもあるのかもしれないです。

「油」の種類


作中で、脳内の油を採るために小柄なタキタとジローが脳内に投げ入れられるシーンもあります。
「脳油」という油をくみ取るために、生臭い体内に入るのです。
嫌がる二人の表現も、まさに実際に臭ってきそうな表情をしますので、わかりやすいとも言えます。
この脳油は作中のギブズの話によると、高級油にあたり、全部の龍が持っているわけではないというのです。
つまり、脳油のある龍とない龍がいるわけです。
興味深いですね。

ゼラチン


龍の立羽(たっぱ)という部位からは、龍の種類にもよるそうですが、ゼラチン質が多く含まれています。
作中では、「甘い物が食べたい」というタキタのために、ヨシとヴァナベルが作業をしているシーンがあります。
その結果、4巻では「パナコッタ」という甘いデザートとして活用されます。
 
作中では、龍の肉に応じていろんな料理も出てきます。
それはどれもこれも、現実にある料理ですが、龍の肉を使っているまたは龍からとれる材料での料理です。
まさに、嘘という「龍の肉」を現実という「加工」をしてより「現実味」を増して、ありそうでない「龍の料理」という面白さを生み出しています。

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龍(オロチ)の種類と利用法のまとめ

 

空挺ドラゴンズに出てくる龍には、いろんな龍、いろんな種類の利用方法が出ています。
料理に関しては、「龍の肉」という点を除けば、現実世界でも実際に作れそうです。


空挺ドラゴンズは、「冒険」に軸を置いているのか「料理」に軸を置いているのか、時々わからなくなるほどの現実味のある漫画です。


龍捕り(オロチトリ)という特異な職業は現実にはないはずなのに、まるで実在するのかと疑うほどの緻密に設定が決められ、大胆な構図で龍捕りが行われています。


まるで下から見上げているような、真横から双眼鏡を覗いているような、ガラス越しに体感できるようなほどの迫力です。


今までの「龍」や「竜」は、東洋イメージや西洋イメージなど固定観念もありました。
しかし、ここまで異質なイメージで描く漫画家さんはそうそういないと思います。


「ファンタジーの世界」は、見たことのない世界を描くためいろんな知識が要求されます。
どんな世界観で、どんな種族がいて、どんな場所を舞台として、何を目的として生きるのかが重要です。


そこには一切の手抜きは許されません。


ノートに設定を書き込んでも、5冊6冊では足りないストーリーもあります。
それだけ「ファンタジーの世界」は難しく、大変な題材なのです。
しかしそれを、繊細で、緻密で、大胆で、大掛かりな漫画なのです。
「空挺ドラゴンズ」の作品は、龍を捕獲、解体するのが目的の漫画です。


今後はどんな龍が出てくるのか?
今後はどんな料理が出てくるのか?
目が離せない作品として、今とても有名です。

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